「ワーキングサバイバーズフォーラム」に参加してきました!

ピンクリボンin SAPPORO様にお声を掛けていただき、2月26日(日)に札幌で開催された「ワーキングサバイバーズフォーラム」に参加してきました。

 

 「ワーキングサバイバー」とは、がんと診断された後に治療を受けて完治し、仕事に復帰している方々のこと。がんの治療技術が向上するにつれて、完治した後の生活をどうするかが社会的な問題として浮上してきていることを受けて、初めて開催されました。

 

 冒頭、札幌医科大学のお医者さんでもある大村実行委員長が「従来はがんをある程度治すところまでが自分の仕事だと思っていたが、患者さんのことを考えた時に、以前の生活に戻れるようになることが大事なのではないかと思うようになってきた。医者は病気を治すが、企業は社会復帰を促す社会的な医師だと思う」とあいさつ。

 

 基調講演を行った桜井なおみさんは、デザイナーとして働いていた37歳の時に乳がんが発覚。治療のために仕事を辞めざるを得なかった体験などを踏まえ、がんと経済的な負担、さらにその後の就労問題などについての調査や提言などの活動を精力的に行っていらっしゃいます。講演では、これまでの調査で得られたデータをもとに問題点や課題を指摘。

 

 がんと診断された時点で「仕事を続けたい」と答えたのは75%なのに、そのうちの95%が実際には退職せざるを得ないなどそれまでの仕事を続けられなかったとのこと。
 また、定期的に収入があった20代から60代の人のうち、がんになった後で収入が減少した人は67%。
 さらに、がんになった方のうち8から9%は金銭的な理由で治療方法を変えたりやめたりしているという厳しい現実もあるそうです。

 

 がん患者の3人に1人は就労年齢で発症しているが、「もはやがんは死につながる病気ではなく、ある意味慢性疾患と言えるのではないか。ではどうやってその後生きていくかが大変重要な問題」と桜井さん。
 「『検診を受けよう!』と『がんと診断されても、治療の技術が向上していますよ!』との間に、『がんになっても安心して暮らせる社会の構築』が必要なのでは。これがないと検診も進まないと思う」と制度構築の必要性を指摘していらっしゃいました。

 

 続くパネルディスカッションでは、
 「治療費以外にかかるお金が多く、がん保険では足りないケースも見られる」
 「通院でがんが治る時代に、世の中の仕組みが追いついていない」
 「有給休暇を使い果たすと会社にいずらくなって辞めてしまうことが多い」
 「育児休暇と同じように傷病休暇を設けたり、短時間勤務や在宅勤務などを組み合わせて働けないものか」
 「官僚は制度の問題点を知る機会がなく、『我々もテレビや新聞で知る』と言っていた。改善すべき点をいかに的確に担当部署に届けるかが大事」
 など数多くの意見が述べられていました。

 

最後は、ゴスペルシンガーのKIKIさんとピンクリボンクワイヤの皆さんによるゴスペルステージ。魂を揺さぶるような迫力の歌声とメンバーの生き生きとした笑顔に感動・・・!

この後に行われた懇親パーティーでは、ピンクリボンin SAPPOROの皆さまや協力企業の方々、さらに参加しておられた他地区のピンクリボン団体の皆さまなどと楽しくお話しさせていただきました。

 

大変励みになるとともにいろいろな問題について考えさせられるフォーラムでした。お招きいただいたピンクリボンin SAPPORO様に心よりお礼申し上げます。